ワールドセラピーシステム

古典的と前衛的

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オステオパシー、カイロプラクティック、
その他の手技、そして鍼灸術、

これらは非常に古い歴史を持ちます。
特に鍼灸は、1000年くらいの古さを持ちます。

昔の人間の身体と、今の人間の身体、
そして脳の働き、それらがべらぼうに
違っているということはありません。

ただし、人間を取り囲む環境は激変です。

空気、水、食物、電波、服、考え方、
スピード、情報、医療等、これらによって
人間の身体に受けているものの
違いは圧倒的です。

精神も神経システムも、免疫システムも、
昔よりも多くの負荷がかけられているのです。

それによって、昔の人体の持つ素直さは
大分変ってきているはずです。

とするならば、昔に誕生した治療方法が、
そのまま現代人に当てはめられるとは
到底考えられないし、そう考えなければなりません。

それなのに、もしいまだに古い方式を
現代人にあてはめてすべてOKとするならば、
それは時代錯誤も甚だしいことだと思います。

今の状況が続けばどんなことになっていくかは
容易に推測できます。

現代の医学は病気をなくしてきたのでしょうか?
なくしたと言い切れる疾患は何ですか?

そして、昔はなくて、今ある疾患の数は
どのくらいですか?

医学は昔より格段に進化しています。
誰もが認める事実です。

その医学は病気に対して、人類に対して、
どのくらい進歩しているのでしょうか?

それと考え併せて、旧式のやり方の
治療法のままで現代人を、そして、さらに
環境悪化が考えられるこれからの世界に対して、
対処しきれると言い切れるのでしょうか?

私は、それは大変難しいだろうと思っています。

それでも古いものだけに頼っても、近い将来、
あなたの患者さんを苦しめることにはならないと
言い切れる先生は何人いるのでしょうか?