ワールドセラピーシステム

オステオパシー界の重鎮、逝く!

| コメントはまだありません

ヴィオラ・フライマン先生が、1月23日土曜日に
94歳で亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。
2月27日にお別れ会が行われるそうです。

私自身はそれほど多くの関係はありませんでしたが、
その治療に対しての厳格さ、それとともに持っていた
優しさは、治療家の1つの規範であったと思います。

昔行われた来日セミナーに出席した時に、
あるテクニックを練習し、先に進み過ぎて
練習していたら、会場を回っていたフライマン先生に、
関係ないことをやってはいけないと叱られました。

後から考えたら当たり前のことですが、
そんなところにも厳格さが出ていました。

私は数回、フライマン先生が日本で行った
セミナーに出席していましたが、TMJのテクニックが
ある受講生をモデルに行われました。

その女性の先生は、ほとんど口を開ききれず、
正常の半分ぐらいしか開けられないのを、
色々なテクニックをやりながら、

「本来はこの手順は時間を空けてから
行いますが、デモなのでやります」といって
全て行った後、正常に口を開けることが
できるようになりました。

今から10年以上前だったと思います。
その頃は、それを見てさすがだと思いました。

また、あるセミナーで、「今回こういう内容と
こういう内容の講義がありますが、どちらを
やりたいですか?」とフライマン先生が聞いてきて、

多くの先生がテクニックの方を望まれ、
その講義が行われましたが、後から、
もう一つの方は中級レベルで重要であると、
フライマン先生のセミナーをアメリカで受けて
知っている先生たちが言っていました。

フライマン先生は、その時の日本人のレベルを
見られていたのだと思います。

当然私の知らないことの方が多いでしょうが、
オステオパスの間では尊敬されていました。

しかし、反面あまり良しと言わない先生たちが
いたのも事実です。

有名になり、自分の何かを貫こうとしたら、
当然色々言われるものです。

そして、バイオダイナミクスの力を使って
治療している先生は、ほとんど長生きされています。

フライマン先生は94歳で、90歳くらいまで
現役でしたので、私もそれにあやかりたいと思います。

日本では優秀な先生、野口晴哉先生が、
長生きされていないこととは実に対照的です。

治療エネルギーの使い方が違うためだと思います。

そういう意味では、日本でもバイオダイナミックフォースを
使う先生が増えると良いと思っています。