ワールドセラピーシステム

バイオダイナミクスとロングタイド

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バイオダイナミクスでは、病変を術者自身が
意識を集中して見つけ出すわけではありません。

ある状況にすることで「わかる」のです。

そして、「ロングタイド」がそれを自動的に
治してくれます。

それはそれで素晴らしいのですが、今私は
頭蓋に対し、また脳に対して「フルクラム」を
見つけ出し、リリースするという治療を行っています。

これは術者のものすごい集中力と感覚を必要とします。

逆に言えば、感覚トレーニングとして
ものすごく良いということになります。

その見つけたフルクラムを、最初に頭蓋病変を
チェックしておき、ロングタイドを利用して治療します。

このロングタイドは、バイオダイナミクスの
ものではありません。

大抵の人は、3つから5つの大きなフルクラムを
持っており、それをリリースしてあげると、
頭蓋病変はなくなります。

以前はトレーニング、つまり頭蓋治療の技術力
アップの為、頭蓋病変を治してから
脳の治療をしていました。

もうこの段階のトレーニングは十分すぎるほど
積んでいるので(技術は使わないとさびつくものです)、
今は頭にあるフルクラムを治療する
ということをやっています。

正常にフルクラムを感じることができると、
自分の脳の解剖学イメージと合わせて、
脳のどこに、または膜のどこに、
または頭蓋のどこに病変があるのか
ということが分かってきます。

バイオダイナミクスを使えば簡単なことでは
ありますが、この方がよほどすごい感覚力と
集中力を使いますので、「考え、感じ、見る指」を
作り上げるには、ちょうどよいトレーニングです。

これを行うと、患者さんは(ほとんどの人が)
頭に何かを感じたり、内臓や手足に何か、
温かい感じ、電気のぴくぴくする感じ、
人によっては、全身が波打つ感じを
体験するようです。

今日も、耳の聞こえの悪い人にやって、
効果が出ました。

当院では音楽をかけているのですが、
その悪い耳だけだと、音がかろうじてわかる
という状態が、この治療で音楽が分かるという
状態に、その場でなりました。

これを続けていくことが、更なる聴力低下を防ぎ、
聴力をとりものすのだと思います。

このフルクラム、ロングタイドの治療は、
非常に面白い効果を出すのですが、
オステオパスとしての十分な感覚がないと
治療できません。

これはPRMが分かる以上の感覚、
リスニング以上の感覚が必要です。

というよりも、別のものかも知れません。

いつかこの方法を教える時が来るかもしれません。
今私は1人でこの治療を楽しんでいます。