当院で出した本は、単に利益を考えて
出しているのではありません。
中にはそのようにお考えの先生も
おられるかと思います。
たしかに出した以上は、
売れるにこしたことはありません。
私が本を書いたのは、私のところまで
勉強に来られず、しかし志は高い先生に、
もっと勉強していただき、技量を高めて、
患者さんを治すことの一助になれば、
という気持ちからであります。
それゆえ、誰かれ見境なく販売せず、
一定の基準を作り、売る人、売らない人を区別します。
私は本を売るのが商売ではなく、作家でもないので
別に本を売って生きていくつもりもありません。
ただ、私の書いたものは、私の勉強や工夫、
臨床経験に基づいたものであり、我が子みたいなものです。
だから、全員にお売りするものというわけではありません。
縁あって、これらの本、テキストを
手に入れられた先生は、大事に使ってください。