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日本一で、しかも貴重

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今から4〜50年前に手作りされた、

当時日本一と言われていた
斉藤四郎圀房氏のビワ製の木刀を
大枚はたいて入手しました。

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この人は、ハヤカワライブラリの
「町の伝統に生きる人たち 名人」という
本で紹介されています。
普通木刀は白樫か赤樫で作られます。
しかし、ビワが最上とされ、この名人は
足を棒にして良質のビワ材を捜し、
皇室に献上する為、1年かけて
大刀三本、小刀一本を作ったそうです。
計りにかけると、大刀は全く同じ重さになったそうです。
1グラムさえ違わなかったそうです。
そのうち大刀二本、小刀一本を献上したそうです。
ということは、もしかして、その時の残りの
一本なのかもしれないし、そうではないかも知れません。
この人のビワの木刀は、本当に珍しいものだそうです。
私は「日本一」と言われるものの本物を持つことで、
本物のすごさを体感したく、今回入手しました。
この本の中で斉藤氏は、「木刀は決して人を打ち叩く
ものではなく、振ることで自分の気持ちを打って鍛える。
下腹から絞り出す気合によって精神を引きしめる」と
言っています。
そういう意味でこの入手したビワの木刀は、
私の持っている他の木刀とは違って、
生きているような感じにとらわれます。

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何だか温かみがあり、振ると自分が振っているというより
振らされている、木刀自らが振られていくような感じです。
私の持っている木刀は全て、形状や材質、重心の位置が
違っていて、趣きが違いますが、生きているように感じるのは
この一本のみです。
一流を知っておくことが、子供の教育にしろ、何かを求める
人達にとっては、それがいかなるジャンルであっても、
重要なことであると私は思います。
そういう意味で、この一本を手に入れられたのは、
お金以上の価値があると言えます。