ワールドセラピーシステム

①インパクション・テクニック論考

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治療のテクニックは大別して2種類に分けられる。

色々な条件で分類ができますが、
私の言うところのものは少し違います。

1つのグループは、組織の状況 ? つまり、
変位、形がどのようになっているか?

弾力性や可動性はどうなのかを調べ、
それを正常化させようとします。

それには直接的に正常方向に向けて力を加えるものと
逆にその異常な状態を誇張するように力を加える
間接法に大別されます。

そしてもう1つのグループは、
バイオダイナミックスのロングタイドの力により、
組織を正常化させるようにする方法、

フルフォード先生のやっていたハードポテンシー
による治療、そしてインパクションテクニックによる
治療があります。

フルフォード先生の技術も、インパクションテクニックも
組織を異常な状態にとどめている力、又は正常になろうと
している体の治癒力をせきとめている力に対して、
それを取り除く、又はその力を逃がす、
消し去ることを目標としています。

フルフォード先生は、それをエネルギーブロックと
表現しています。

ハードポテンシーは大変に難しいものです。

インパクションの修得はそれに比べたならば、
大変に容易であると思います。

このテクニックにより、その場で正常化する場合も
ブロックを解除して、手技を加え、より正常に
持っていくことが必要な場合もあります。

又バイオダイナミックスにより、
組織を正常化させるように変容させても
長い間、その状態にいた組織は、なかなか戻らない時にも、
それを補う技術としてもインパクション・テクニックは
非常に有効です。

治療時間が少ない整骨院の先生、
リハビリテーションを行う理学療法士の先生、
又、普通に治療している先生でも、
患者さんの訴える筋骨格、内臓、頭蓋に多くの問題を
かかえている時に時間内で多くの効果を上げたい時にも
有益な方法であります。

ただし、「システムの法則」には従った方が良いですが。

インパクション・テクニックには、
関節、軟部組織(血管など含める)、骨内病変に対応し、
対象として、内臓及び頭蓋、脳までも扱います。

私は最近自分の大事な技術を表に出すことに対し、
WTSを除いては、少しもったいないという
気持ちになっています。

それは、治療師の意識レベルの低さ、
関心度の低さに由来します。

このインパクション・テクニックも、
今年公開した後、しばらく行うつもりがないことを
ここに明言しておきます。