ワールドセラピーシステム

「体は1つのユニット」

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これは、A.T.スティル先生の
4つの原則のうちの1つである。

つまり、身体を分割して考えるのではなく、
どの部位も人体という1つのユニットを構成し、

また、その部位の機能は、身体全体の機能とも
関わるということで、「構造は機能に優先する」
と言っている。

しかし、カウンターストレイン、内臓マニピュレーション、
HVLA、クラニアルテクニック、筋エネルギーテクニックを
学ぶ人たちに、そのような考えがあるだろうか?

スティル先生は、骨格のみならず、内臓や
頭蓋全てを治療していたという。

学ぶ側の考え方の「HLVAを習ったから」
あるいは「カウンターストレインが出来るから、
カウンターストレインでこの人を治す」のだという
考え方は、全く正しくないのだ。

自分の主義主張で治すのではなく、
目の前の患者さんを見て、何を、どこを治療
すべきなのかを見つけ、それに対して、
必要な刺激を加え、その変化、又は治療の
効果のほどを確認したら、

あとはその人の回復力に任せるべきなのである。

そして、治癒の過程で大事なことをきちんと伝え、
アドバイスするというのが我々の使命である。

何かテクニックを学んだならば、それは自分の
倉庫にしまい込んで、必要とあらばすぐに出すという
やり方が本当であるし、スティル先生の
やり方なのだったとして、勉強を積んで、

その時に何が、そしてどうすることが必要なのかを
知ることができた時に、それを行うのに、
必要な技術を持っていない時に、自分で工夫して
治療原則にのっとって治療することである。

それが出来て初めて、「自分はオステオパスである」
と言えるのではなかろうか?

少なくとも、スティル先生の考えていた
オステオパスはそのようであり、オステオパシーの
学校を出た先生は、その能力を持つのだと思うが
いかがであろうか?

私の知るオステオパスは、皆、自分の風格とか
自分流のやり方を持っていた。

ビオラ・フライマン先生、フィリップ・デュリュエル先生、
レンゾーモリナリ先生、ポール・ショフール先生、
パオレッティ先生、Dr.M.L.リース先生、
ラファエル先生、Dr.マーク・ピック先生等々である。

もし、一流の先生に触れて、勉強する機会があれば、
その辺も学んでほしい。