ワールドセラピーシステム

リミッターはずし!

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ある講師のセミナーを受ける。

その先生は、「ここはこうなので、こうやるとこうなる」
と説明し、実演し、結果を出す。

するとある受講生は、その気になってやってみる。
ある受講生は、疑いながらもやってみる。

周りで「できた」とか、「なるほど、こうやるんだ」とか
結果を出すと、その気になるので、その場では良い結果を出す。

しかし、自分一人でいざそれを行おうとすると、
本番は必ずしも教えられた状況にあるとは限らない。
もっと複雑な要素を持っていたりするのだ。

すると、「おや、練習した感じと違うが、
大丈夫だろうか?」と考え出す。

もう一人は「こんな感じだったよな」とアバウトにやる。

2人共に臨床の場では、練習したような結果が出てこない。

1人は慎重すぎて疑い、もう一人はアバウトで
これで良いと焦点がぼけたため、効果を出さない。

講師の強い感じの説明や、諭すようにして
聞いている人の心に説明を入れていくや、
カリスマ的な力で人を引っ張るなど、

それによって、受けている人のリミッターが
うまく外されると、その時は効果を出すのだ。

しかし、現実に戻ると、教えてくれた講師はいない。

当たり前のことなのだが、つまり自分一人しかいないので、
リミッターは外れていない。

全て、何かをなそうと思うなら、今まで自分が
作り上げてきた限界や壁を取り去る必要があるのだ。

それがなくなるほど、本人の潜在力は
表に出てくるようになる。

疑いや疑問、不安、心配、恐れなどが出てくると、
その潜在力は発動しなくなる。

すると上手くいかなかったことで、その人は、
これはダメだと決めてしまうと、もう壁は、
ベルリンの壁なみに強くなってしまうのだ。

人は自ら構築した、常識や知識と言ったものに
縛り付けられ、その本来持つ潜在力の自在性や
自由性を失ってしまう。

私のセミナーやゼミでは、おそらく常識的な治療を
やって来た先生たちが面食らうことをいくつも見せ、
かつ、体験してもらう。

強く印象つけることができ、リミッターを
はずせるようになれば、もはやその人は、
自由の世界を体現できるようになるのだ。

だから何度もそのような力のある人の
所に行って、イニシエートされるのだ。

そうして、リミットを少しづつ外していくことと、
そこにいって教えを受けるのは、単に技術を
学ぶためだけではないのだ。

優れた教え手は、そのことを充分に分かっている。

本当にそうするなら、優れた講師は大人数を
一度に教えない。全員に触れることは出来ない。

つまり、イニシエートなんて出来ないのだ。

ただでさえリミットを外すのが難しいので、
触れてくれなければより難しい。

もし触れないでリミットを外すとしたら、
講師はその教える空間に自分のエネルギー場を広げて
感応させるということをやる。

私の場合、たいてい、その両方をやるので、
セミナーは毎回疲れる(笑)

いずれにせよ、良い講師のセミナーとは、
いかに受講生の作り上げてきたリミッターを
外せるか?外してあげようとするかである。

本からだけでは決してわからないイニシエーションを
感じる為、直接その先生に会うべきなのだ。

もし、その機会に恵まれるなら、
その人は大変幸せである。