人は何か起きると、思考の範囲を
狭くしてしまうものである。
その時に視野を広くしたり、視点を変えてみたり、
腹を据えて行動したりできれば、多くの場合に、
窮地から脱することができるようだ。
しかし、自力でできないときは、
相談者や協力者を求めたほうがよい。
多くの場合、いつまでもそこにとらわれずに
違う考え、視点、可能性、本当に自分の気持ちを
出せることや、
自分のやりたい、やるべき方向を見つけ出すことで、
人は気分を、トラウマを乗り越えられるのだ。
逃げてしまったり、諦めてしまうのが最もよくない。
流されしまうのも良くない。
これらは、精神治療をやり続けて見つけた
多くの共通点である。
それが人生のどの時点かで、必ずと言ってよいほど、
人には起こるようである。
だから、今言ったことは、できるだけ心に留めておいて、
本当につらい時に思い出せたなら、だいぶ違ってくる。
協力者が必要な時や、大変な時、
重要なことは「信頼する」ことである。
また、何か相手に伝えなければというときも、
きっと真剣に話をすれば、わかってくれる、
理解してくれるということを信頼すべきなのだ。
そうしなければ、とても相手に話をすることができない。
ここに書いたことはほんの一部なのだが、
以上の言葉をよく聞いて、自分のことにあてはめれば、
きっと道を切り開ける人たちが多くいるのだと思う。