「心を1つにとどめてはならぬ」というのが
武術の教えにはある。
実はバイオダイナミックスを用いる為には
これは大事なことである。
オステオパシーの技術のほとんどは
逆に心を1つにとどめるなのである。
だから、初めてバイオダイナミックスを学んだ人は
まずこの点が大変に難しいのだと思う。
又逆にそうだから面白い。
そして今までとは全く違ったアプローチ・概念が
あるのだということが分かろうというものである。
今の私の治療においては「傾聴→ローカリゼーション」、
「バイオダイナミック・フォース・テクニック」、
「ワールドセラピーシステム」が非常に大きなウェイトを占めている。
しかしそれらの技術を支えている
多くのテクニックがあることも事実である。
つまり、それらは使わないが、
自分にとっては大きなものである。
ただし、これらは人を教えるにおいてはである。
だからある程度の基礎がしっかりとしていれば
「傾聴=ローカリゼーション」、「WTS」、「BDFT」を
マスターすれば、少なくとも私と同じ治療はできるのだと言える。
あぁ、私は何と愚かにも、それらすべてを教えている、
全て秘密にせず出してしまっている。
何てもったいないのであろうか?
一人占めして、「えへん」と威張っている方が
よほど楽なのであろうに。
私が世の中を良くしたいという気持ちがなければ
そうしていたろう。
そしてこれらの技を一代限りの技として
墓に持ち込んで伝説となって消えるのが良いのだが、
そのやり方を私はとらなかった。
まぁフルフォード先生のハードポテンシーは
お墓に持っていこうと思っているが...。
これも、その内考えが変わって一部の人には
伝えるかもしれませんが...。