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久々に万年筆談義

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いま私の手元には、約40本の万年筆が集まった。

この万年筆を使って字を書くのと、
他の筆記具で何かを書くのとは、雲泥の差である。

みなさんもぜひ一度は万年筆を
使ってもらいたいと思う。

しかも、やはり、ある程度の値段のものをお勧めする。

なぜならば、やはり「安い悪い」なのである。

書き具合、滑らかに書ける、インクフローと
言うのだが、これが全く違うのである。

私は今、「ペリカン」「モンブラン」「デルタ」
「ステイピュラ」「パーカー」「アウロラ」と、
日本のものでは「セーラー」「パイロット」「大橋堂」を
持っている。

海外のものでは、モンブランの「149」がお勧めである。

「アンティーク」とか、「ビンテージ」と言われる
万年筆も数本持っているけども、やはり私は近代の
物の方が書き味は良いと思う。

ただし、アンティークのものは、その独特な味と言う
ものがあり、それはやはり、捨てがたいのである。

そして前にも言ったことはあるが、万年筆の最大の良さは、
何年も何年も使え、そして使っているうちに、その人の
書き癖に合うようになってきて、本当に手放せない
物になっていくことである。

そして、日本製では私個人は、セーラー万年筆を推薦する。
それも、数万クラスのものをお勧めする。

大体において、数千円クラスの万年筆は、
決して書き味が悪くないとしても、長年使っていて、
飽きが来ないというわけにはいかないのである。

それなりの値段のものは、何年使っていても、
決して飽きと言うものが来ない。

しかも、その重さ、重心のバランスは、
各メーカーで味があり、「何かを書く」という人には
やはり、うってつけの文具なのだと言いきれる。

と言う今、このブログは、「デルタ」万年筆の
「ヒポクリティカ」という、ヒポクラテスと言う
医聖を記念して作られた万年筆で書いているのだが、
字がスラスラと出てくるのである。

これを書いている今も、何も考えないで、
ペンがスラスラと字を出していく
というような感じである。

万年筆に関しては、もうある程度集めきった感があり、
今まで買ったものを、よく味わっていきたいと思っている。

と言いながら、最近ペリカンのビンテージ万年筆を
買ってしまった(汗)

これは普通に買うと、10?20万円はするだろうと
思えるくらいのクラスである。

今は私の家の机の上には、そして周りには、
何百(?)という本に囲まれ、40本の万年筆が置かれ、
ほんのわずかなスペースで書いているのだ。

しかし、私はこの本に囲まれているのは、
決して嫌いではない。

いま私の手元にある万年筆は、何本も
名品と言われているものがある。

これら万年筆に負けないだけの
何かを書き残したいと思っている。

人はその一生の間に、どれだけの字を
書き残すのであろうか?

今では電子機器、PCで書くので、本人の字で書いた
物と言うと、今後本当に少なくなるだろうなあと思う。

まあ、それは致し方のないことなのだろう。

 

なんせ作家は、昔ならば手書きの原稿であり、
その作家付の編集者が字を解読したという時代があり、
今も手書きの原稿はお宝であり、値打ちがある。

しかし、今はPCに打ち込み、スイッチをポンと
押すだけで出版社に送ることが出来て、そんな解読
するなんて言う手間をかけなくても、すぐに本にする
ことができるのだから。

我々よりも、はるかに書くことの多い人たちが、
手書きをしない時代であるのだから、ますます
字が書かれなくなるのだろうと思う。

紙の上に自分の字が現れ、
白いスペースを埋めていくのは、
何とも心地よいものなのだ。

おおっと、話がずれてしまったが、
海外の万年筆でお勧めのメーカーは、

私自身の好みでは、おとなしい普通のデザインの
万年筆よりも、「これだ」という味もあるものが
好きなのである。

セーラーの「キングプロフィット
ーキング・オブ・ペン」と命名された万年筆、
モンブラン「149」の、いかにもという万年筆、
デルタのこの「ヒポクラテス」や「ブクブク」、
パーカーの「ディオフィールド」、
モンブランの「ヘミングウェイ」、
ペリカンの独特なグリップの形状、
私のお宝であるセーラーの「長原宣義作」竹万年筆等々、

本当の遊び心の尽きない品物が万年筆なのである。

もし、大きな文房具屋や、万年筆専門店に行けるなら、
直接訪れてほしいし、できなければ、私の愛読書である
「趣味の文具箱 vol.30」が今出ているかと思うので
ぜひ一度見て下さい。

その魅力に取りつかれたあなたはもう大変。
その万年筆で書いてみたい気持ちになるでしょう。

万年筆の中には、手作りのものもあり、
ぜひぜひ万年筆愛好家が1人でも増えんことを願う。