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この治療は

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このWTSの精神治療の習得は、
おそらく大変難しいことと思う。

しかし、人の心の問題を解いて治して
あげることが、いとも簡単に出来るわけがない。

人は即席ということを望む。
よく売れる本は「誰にでも出来るhow to」本である。

誰しも、辛い体の状態を、
すぐに治してほしいと希望するし、期待する。

しかし、待ってもらいたい。

あなたが体調を悪くしたのは、
そんなに簡単なことだったのだろうか?

長年の無理の結果だったのではなかろうか?

それを短時間に治して、永久の幸せが
得られると思うのであろうか?

そんなくらいなら、本人の自己治癒力によって、
もう、とうの昔に治っているのではないだろうか。

時として、確かにそういうことが起こる。
そして起こりうる。

しかし、すべてがそうなのではない。
一回で治ったりするのか?5回で?
症状が取れればそれでOK?

もっと深い問題を残して、それで自ら
勝手に治療をやめてしまってよいのだろうか?

私は専門家である担当の治療家に
「もう大丈夫でしょうか?」と聞いて、
その担当の先生がいいと思いますと言わないうちに、
身勝手に治療を放棄してしまう人を信用しない。

残念ながら、私にはそういう人たちに対し、
割く時間の持ち合わせがない!

そういう人たちには「いつでも困ったら
いらっしゃい」と言ってくれる先生のところに
行くのが良いと心から思う。

完全に問題を解決しきらず、あともう少し
やらねばならないのに、素人である自己判断のもとで、
勝手に治療を中断した人を、私は再び治療しない。

なぜなら、そこまで治療を持っていくのが
大変な症状の人がいる。体の状態を良くするために
どうしても時間がかかる場合がある。
それを待てず、先生を信用しない患者に、
どうして一生懸命になれるか、よく考えてほしいものだ。

私は単にお金の為に治療しない。

お金を出しさえすれば、当院の治療を受けられると
思う人には来てほしくないのだ。

そういう治療院は、世の中にごまんとある。
是非ともそちらに行ってください。

そういう人たちに責任もって治療しきる自信が、
私にはまったくありません。

私は難しい症状であればあるほど、
治療家の信念がその治癒力に影響を及ぼすのだと
信じている。

お金の為に治療家の魂を売ることはしないのだ。

しかし、真剣な人には、
私も真剣さでもって応対したい。

たとえ、自分の命を少し縮めることになってもである。

自分の技術も時間も熱意も、
そういう人たちに向けたいのである。

以前に私は、「治療道」といった。

いま話をしたのも、
その治療道ということと関係がある。

私は、症状、病気にも
「格=レベル」というものがあると考えている。

当然術者である治療家にも「格」がある。

格下の先生は、各上の疾患を治すことは
決してできないのである。

「格」は、「知識」「経験」「パワー」「技能」
そして「ポリシー」とか「哲学、信念」である。

常に自己の精進を考えている先生は、
次第に格を上げていく。

今のままに安住する人には、決して訪れることのない
境地=「マスター・オブ・ヒーラー」である。

自画自賛はダメである。
停滞どころか低下である。
今どんなに技術があっても低下する。