ワールドセラピーシステム

恐ろしい

| コメントはまだありません

技を何も持っていない時、
それでも患者さんを治療しなければ
ならない時は、恐ろしいものである。

そして、治ってくれればいいが、治らず、
治らないどころか毎回悪化していくとき、
治療家は自信を無くし、恐ろしさを覚える。

それではいけないと、一生懸命勉強し、
以前よりそうとう技術を持ち、自信が出てくる。

すると不思議なことに、今までは単なる
腰痛、肩こりの治療だったものが、

四十肩、床ずれ、マヒ、その他、
今までとは違う、難しい疾患を扱うようになり、
また自信をなくす。

それではいけないと、さらに勉強する。

また少しずつ自信が出てくるが、今度は以前と違い、
患者さんの悪いところが良く見えるようになってくる。

以前には気付けなかったところが、
良く見える、分かるようになるのだ。

するとこれではいけないと更なる勉強をする。

しかし、ここであきらめてしまう人たちもいる。
もっと早い段階であきらめてしまう人もいる。

つまり、自分のやるテリトリーを狭めてしまう
ということだ。

この時も2つのタイプに分かれる。
1つ目は、はっきりと私の手に負えませんを言ってしまう。
2つ目は、自分でできないとわかっていながら、
これは仕事といってやり続けるタイプ。

このタイプも、出来ないことを補うよう
勉強すれば素晴らしいのだが、
やらない先生たちがいる。

もうこうなると、私に言わせたら、サギですね。

こんな先生に当たった日には、
この患者さんは永久に救われないですね。

自ら、治療に対する恐ろしさを十分に知り、
なおかつ、克服した先生のみが、
悠々淡々と治療をこなすのである。