ワールドセラピーシステム

2つの気持ち

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私はある日患者さんと話をしていて気づいた。

今は未来のため、そして未来をどうしていきたいかを考え、
その為に色んなことを考え、日々生きていく自分と、

またもう一人は、今日と同じ一日が、明日と言う日が来ると
考えないで、今日と言う日を充分に生きる自分とがいる。

明日何かが起こり、自分の命は瞬時に無くなるかも
知れないということだ。

明日死すことになっても良いように、今日一日を生きること。

この2つは全く違うけど、また同時に考え、思っていなくては
いけないことだと思う。

未来は分からないのだから、今日さえよければ
先のことを考えないという生き方は、やはり問題があるだろう。
今日を生き切ってのみ、健やかなる明日を迎えることが出来るのだと思う。

一生懸命、その日やることをする。

ご飯を充分に、味を楽しんで食す。
遊びなら、他は何も考えずに楽しむ。
仕事は、自分の出来うる目一杯をやりきる。
休むときは、もう何も考えずにただひたすら休む!

こういう生き方が出来たら幸せである。

悩む時間があっても良い。
ぼーっとする時間があっても良い。
一日ぼーっとしていたらもったいない。
外に出てぼーっとしてみよう。

外では当たり前のように、自然が私たちを迎え入れる。

風しかり、
草花しかり、
日光しかり、
鳥など、生き物しかり、
空、雲があったり、晴天であったり、
色んな表情を持つ空。

生の力、パワーがそこかしこにある。

それを感じれないのは、それを楽しんだり、
感じたりする感受性に欠けているのだと思えたら、
まだその人は救われる。

苦しいこと、楽しいこと、気分悪いこと、つらいこと、
幸せを感じること、これ全て「生のなせる業なり」と言いたい。

肉体をまとっている今だから、
それらすべてを感じられるのである。

タイムリミットは、その人の寿命の尽きるとき。
自分が死を迎えるとき、やり残したことが多くないことを願う。
自分は満足だと思えるよう、人生を生ききりたい。

野口先生は、自分の生を全うして生きることを「全生」と呼んだ。

そうありたい。

このたび「頭蓋治療」の本が完成した。
あとは製本されてくるのを待つのみ。

私は自分のやった業績の一つを
本と言う形で残せることをありがたいと思う。

できればこの本が、本物の治療家の手に渡り、
これは本物だと言われたら本望である。

まあこの本が完璧であると言うつもりはない。
あくまでセミナーを助けるための本ではある。

しかし、私はこれが形になるまで、約一年の心血を注いできた。

この本が世の中に受け入れられるなら、
「第2巻」及び「内臓」に関する本、そして「基本」に関する本、
「治療家について」などの本を書きたいと思っている。