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またまた入手

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「日本武道全集 第5巻」

これを聞いて、この本の価値が分かる人は
そういないであろうと思う。

これはちゃんと古本屋で購入するとなると
数万円はする本である。

それを大変安く手に入れることが出来た。
内容は、「柔術、拳法、空手、合気術」ということになる。

武道に興味がある人でも、「日本武道全集」なるものが
存在していることは知らない人がほとんどであろうと思う。

だから何なのだ、ということであるが、私は仕事は治療、
趣味は武道と言うなら、これは趣味と言うことになるだけである。
しかし、私の持つ武道資料の中でも、トップ20に入る代物である。

さて、最近買った本の中で、面白いと思われるものを紹介しよう。

「柔道の神様」とよばれた男」 嶋津 義忠

これは三船十段の小説である。

今は剣道でも柔道でも、十段を持つことは不可能であろう。
これはその道の貢献に対しての名誉段と言うことになる。

今でもYouTubeでも映像を見ることが出来るから
興味ある人は是非とも見てほしい。

今行われている柔道の形とは全く違うものである。

講道館柔道の創始者である嘉納治五郎は合気道を見て、

「これこそ私の求めていた柔道である。本当は植芝先生を
講道館に迎え入れたいところだけど、すでに一派をなしているので
そうもいかないであろうから、こちらから生徒を送るので
よろしくご指導をお願いしたい」と植芝先生に
柔道の高段者数名の指導を頼んだそうだ。

そして、三船先生は、合気道の技が見たくて、
知り合いに頼んで合気道を練習しているところを
隙間から見たそうである。

それが空気投げと言う技を生み出したヒントになったという
話を本で読んだことがある。

合気道はその当時、紹介者がなければ弟子にしなかったし、
道場は外から見えないようにしてあったそうである。

私の技術も、その昔の先生なら
秘密にして見せなかったようなものである(笑)

また、三船十段は肥田春充先生と会見している。
それは三船先生たってのお願いから行われたようである。

私はその時の会見録を持っている。

肥田先生は、「あれだけ柔道で修練を積まれたのに、
中心の物理面しか悟られず、精神面においての悟りがないのは
残念である」と言っていたと思う。

(その会見録は私の資料の山のどこかにあるが、
見つけ出すのはちょっと不可能で、これは私の記憶から
書いているため、多少違っているかも知れません。)

しかし、やはり三船先生の柔道の動きは、並の一流柔道家の
動きとは全く異質でものすごいと思う。

フラクタリスト——マンデルブロ自伝——
ベノワ・B・マンデルブロ

これは、「フラクタル」というものを見出した人の伝記であり、
それは部分と全体が互いに相似な図形であるということである。

この理論は、科学、芸術、全てに影響を与えたそうである。

まだ私は読んでいないが、それほどの発見をした人は、
どういう人生を生き、どういういきさつがあったのか、
大変に興味あるところである。