私がWTSに精神治療を入れてきたのは
当然の事と言える。
人の感覚は心情により、楽にもなり辛くもなる。
これは、大抵の人が体験している事と思う。
不安でいる時は、やたらと痛みの事が気になり、
大丈夫と分かると痛みが引いたりする。
出かけ間際に体をぶつけ、痛いと思っていても、
急いで出かけていると痛みを忘れてしまい、
家に帰ってから、服を着替えた時に、
その傷に気づいて痛みを感じたり等である。
不安は痛みを強くし、気が散ったり、
安心したりすると痛みは引くかのように
心理と感覚は密接に繋がっている訳で、
私が心理面を治療するとその場で痛みが
消えたり、可動性がよくなると言うのは
最もな事である。
逆に不安を消さず、体だけ何かをしても、
やはり痛みは引かないという事が起こり、
治療家は一生懸命に治療するが、
さほど効果は出ない。
問題の本質を捉えないと変わらないと言う事である。
精神療法は、今後すべての治療家にとって、
重要なテーマとなる事と思う。